マルチ内蔵アンプその11 《外箱製作編》 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
日曜日の午後3時、なかなかうごかないフェーザーとミニブースター回路は とりあえず後回しにして、外箱を作るための材料を買いに近所のホームセンターへ。 できれば、ノイズ対策の面から考えるとアルミ製の外箱を使うのが、 シールド効果により外からのノイズが入らず望ましい・・・らしいけれど、 俺はただの普通の高校生、残念ながら金属加工の道具、技術ともに 持ち合わせていないので木で作ることに。 木工作なら、家にのこぎりがあるからできそう。 買うのは、 ●アンプの外箱用木材 ●それを着色する塗料 ●固定用の木ねじ ●スピーカー部を覆う、角材(檻のようにする予定) ●仕上げ用のサンドペーパー とりあえず、最初に参考までにホームセンターの近くの100均へ。 角材、木材などあったけどちょっと割高。やっぱりホームセンターがいいみたい。 塗料は、第一作HAM-01sや、 第二作先行者でも使った ラッカースプレー(¥198)の黒。 木材にも使えることを確認して、購入。 木ねじはたっぷり入って¥105。まよわずこれに決定。 サンドペーパーは粗いのと細かいのを2種類。 ¥40×2で¥80。 角材は一番細いのを選び、¥20を3本で¥60。 そして肝心の外箱用木材。カーマ資材館の端材コーナーへ直行。 やっぱ端材コーナーいいです。安いです。 左右の側板、操作板、裏蓋用の木材、各¥10×4。 天板や底板など、各¥20×4。 端材コーナーでの合計は¥120です。
端材のそのままのサイズを生かすため、スピーカー側の木を切ることに。 切る前に、スピーカーについてた網をはずす。
作るアンプのスピーカー保護にもこの網を再利用すればいいかなって 最初は思ったけれど、上の写真に写ってるキズがいやだったし、 端材に合わせて切るとサイズが合わなくなるから、 代わりに角材を使うことにした。
次は、スピーカーがついてる木を、端材に合わせて切っていく。
中古アンプの外枠を台にして、のこぎりでまっすぐ切っていく。
部屋にはのこぎりの音とBGMだけが響いている。
買ったのは端材コーナーだけど、ある程度は揃った大きさの木があるから、 このとおり底板と天板、補強材は皆サイズが揃ってる。
つぎ、買った角材を同じ長さに切りそろえ、どんな感じになるか並べてみる。
・・・ダサい!なんか隙間から紙とか入りそうだし。 ちょっと絶望して、断念。¥60の角材たち、いつかまた会う日まで。 なんかちょうど良さそうだし割り箸にでも使おうか。 スピーカーをどうやって保護しようか考えつつ、次の作業へ。 今度は、切った木を並べ、完成したらどんな感じかを知っておく。
けっこういい感じじゃないか。なかなか本物のアンプらしくなってきた。 これは完成に期待!? 次、細かい部分の詰めをしていく。 まずはスピーカーと回路をつなぐケーブルを通すための穴あけ。 のこぎりときりで細かい作業をしていく。
まぁ、なかなかうまく加工できたかな。 次、やすりがけ。買った紙やすりの細かい方を、 家にあった木片に当てて(これで削り面がまっすぐになる)、 表面をざっとやすりがけする。
これで手触りは滑らかになり、塗料の食いつきはよくなる・・・はず。 やすりがけが終わったら、塗料の出番。 庭に新聞を敷き、木材を並べ、スプレーをかける。 有機溶剤の入った塗料を日常的に使ってる人の肺は、 時としてレインボーになってしまうらしい。 肺が黒くならないよう、大きく息を吸って 息を吐きながらスプレー。 効果があるのかどうかはわかんないけど一応気持ちで。 これからは、1時間毎にスプレーをしに行き、 その間別の作業を並行して進めていく。 スプレーは3回か4回くらい重ねてやればいいかな。
最初のスプレーが終わり、部屋に戻り今度は操作パネル作成。 これは完成後常に使用者(主に俺)の目に触れるところ。 なるべく外見にこだわって、かっこよく作りたい。 まずはパネルに配置する部品を仮置き。完成したらどんな風になるか、 最初にイメージしてから作り始める。
スイッチはあと2つ、あとInput、Outputの各ジャックやLEDもつける。 スイッチやツマミがならぶと本物らしくみえるなぁ。 だいたいの位置が決まったら、今度はしっかりと穴あけの位置を決める。 コンパスを使っても良かったけど、穴が小さいし手間だから、 親に製図用のテンプレートを借りた。 定規で正確に位置を決め、それを中心に円を書いていく。
この穴は、小さいと部品が入らないし、大きすぎてもがたがたになって 操作時にぶれてしまう。 ギリギリの大きさであけ、ナットを使わなくても部品が摩擦で留まるくらい 、ジャストフィットさせるようにしなければならない。
きりで穴をあけるときは、机を傷つけないようにペンチの柄を下敷きにした。 自分なりに工夫してみたつもり。 さぁ、下穴を開けたらこれからが大変。丁寧に穴を拡大していかないと。 もしアルミで作るなら、電動ドリル+リーマーで簡単にできるんだろうなぁ。 まぁ仕方ない。 穴を広げる手順も自己流。 こういう方法はプロの木工職人の方々は やらないんだろうけど、今家にある道具と俺の技術でできる範囲で できる限り工夫してみた。 粗いもので穴を広げ、ある程度までいったら 徐々に細かく、精密な道具に変えていくのを基本方針として進めていく。 まずはカッターを使い、穴をギリギリまで広げる。
次は、マイナスドライバーで少し穴を広げる。
ぐるぐる回すと穴は広がるけど、次の工程で十分間に合ったから、 結局あんまり使わなかった。 その工程とは「鉛筆+紙やすり」コンビによるもの。 鉛筆に紙やすりをまきつけ、それを手動ドリルのように 回転させ穴を広げる。
この方法は、紙やすりが磨り減ってくると だんだん削れる量が減ってくるから、細かい微調整ができる。
LEDやスイッチをはめてみて、また穴を広げ・・・の繰り返し。 慎重に慎重に穴を広げるにはとても時間がかかった。 結局終わったのは2時。 部品をはめてみると、ちょっと不都合が。
木が分厚くて、ナットで留められる分のねじがぜんぜん顔を出していない。
彫刻刀を使うのなんて中学校以来。ここも、削りすぎると強度の問題が発生するから 薄すぎず厚すぎずのきわどい調整が必要。 丁寧に削っていく。
削るのに15分かかった。部品をはめてみる。
ねじが出ても、ナットがはまらないと意味が無い。 ナットがはまらなければもう一度削りなおし。
寝る前に、ちょっとだけ他の部品をはめてみる。
おっおっ、かなりいい感じ! これは本当に完成品に期待できるか!?
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