自作エフェクター製作記TOP

HAM-01S(オーバードライブ)
10/30(土)

自作エフェクター作成の第一歩、買い物。地下鉄で大須観音駅へ。到着したのは12:00頃。

まずは第2アメ横ビルへ。すぐに見つかった。入っていくと、早速すごい量の部品が。 その数に圧倒されながらも2人はまず店内を一通り見ることにした。

商店街のように、いくつもの店が1つのフロアに収まっていた。最初に、分かりやすい インプットジャックアウトプットジャックを買うことにした。 \170円×2で\340 だった。

次に、抵抗を買うことにした。中学校の技術家庭の時間に本物を見たことがあったので 分かりやすいと思ったからだ。印刷して持っていった部品表をみて、必要な抵抗を 店の人に言って、袋詰めしてもらった。12個で\120
抵抗・コンデンサ・ダイオード・発光ダイオード


次は可変抵抗(ボリュームなど)と、それにつける つまみ。初めは部品表に書いてあるものがどれなのか分からなかったが 店の人に聞いたら優しく教えてくれた。可変抵抗はAカーブとBカーブとがある(Cカーブというものもあるらしいが 特殊な用途でしか使わないらしい。)。その2つを間違えると、「ボリューム7くらいまではあまり音量変化が ないのに8を超えると一気にボリュームが上がる」などの症状が出るらしい。間違えないようにしないといけない。 可変抵抗\100×3で\300

可変抵抗を選んだら次はそれにつけるツマミを選んだ。ルックスに大きな影響を与える部品なので、 2人ともいろいろ考えて決めた。友達はオーディオ用の金属製のものを買っていた。 俺のツマミは、\100×3つで\300
可変抵抗・ツマミ


次に、ちょっとやっかいなコンデンサを買うことにした。 いろいろな種類があり、どれがどれなのか区別がつかなかったから心配だった。部品表によると
アルミ電解コンデンサ
フィルムコンデンサ
セラミックコンデンサ
タンタル電解コンデンサ
・・・の4種類、8個がいるらしい。コンデンサコーナーにはいろんな種類のものが並んでいた。 自分たちだけでかってに買うと間違えそうだったから店の人に聞いた。 \15×1、\25×2、\30×1、\40×1、\50×1、\50×2→8個で\285

なんとか無事にコンデンサを買い終えた2人は、発光ダイオード を買うことにした。電源がONになったときに光る部分。ツマミと同様外見に 影響を与える。いろんな色があったが、俺は赤、友達は緑を買った。
(あとで分かったことだが発光ダイオードの種類によってゆがみ具合が変わってくるらしい。
ゆがみ大 ← 赤<黄<緑<<<<高照度青色 → ゆがみ小
 ・・・石崎工房掲示板より)
赤にして良かった。ダイオードひとつで\20

次は小信号ダイオード。部品表には1S1588という品番 が指定されていたが店で聞くと「生産停止です」
(゜д゜;)
その代替品として1S2074というものがあるらしい。仕方がないからそれを買った。 石崎工房の掲示板によるとどちらでも良いとの事。安心。(1S2074と1S1588が逆かも。 忘れちゃった)\21×3つで\63

そろそろ買い物も終わりに近づいてきた。 次はエフェクターの心臓部(?)2回路入りオペアンプ。要するにICだ。初めてICというものを 見る。高いかな?と思っていたが結構安かった。\73
IC・電池ケース・ゴム足


後は外装部分。ケースだ。アルミ製のものが ノイズや強度などの面で優れているらしいが、加工する道具がない。 仕方がないからプラスチック製のものにした。ユニバーサル基盤付。 \450。意外と高かった。 そしてケースのそこにつけるゴム足。滑り止めとして。 \10×4つで\40
ケース・基盤・ケースのふた・基盤とふたを止めるねじ


そして線材。2人で割り勘にした。 メートル単位で売ってたから、一番多いものを1メートル買うことにした。 \500÷2人で\250。 結構多かった。後で数えたら、50本セットだった。つまり50メートル 買ったことになる(汗)
線材(50メートル)


やっと終わったのが3:30頃。帰路に着いた2人。帰りに、高架線の下でライブをやっていた。 そこでミュージシャンたちがエフェクターを使ってるのを見て、あれを今から作るんだ・・・ と思っていた。そこで、エフェクターのスイッチをON/OFFしているのを見て気づいた。

スイッチ 買ってない!!

急いで戻って何とか買ってきた。
インプット・アウトプットジャックとスイッチ




10/31(日)

さぁ、昨日の部品を使って製作開始。友達の家に9時に行き、作り始めた。 まずはケースの加工からやることにした。ミニ四駆をやっていた頃に買ったピンバイスを使い、 カッターで丸くし、紙やすりで削ってスイッチの穴を開けた。
スイッチの穴完成


次に、インプット・アウトプットジャックの穴。ケース内での配置に気をつけて いろいろ考えた末、手前側に2つともつけることにした。
ジャック穴完成


この時点でもう2時を回っていた。加工にこんなに時間をとられてしまった。 次に3つのツマミの穴を開け終わったときにはすでに3時半になっていた。

時間がなかったのですぐに基盤に取り掛かった。 初めての基盤製作。少し緊張もあった。回路図にかじりつきながら必死に半田をつけていった。 なかなか半田がつかずにもたもたしていてコンデンサが熱くなってしまった。 壊れたかと思ったけれど大丈夫だった。 回路の左下の部分を組み終わったところで、帰らなければいけない時間になってしまった。 今日中に完成する予定が、大幅に遅れてしまった。

この日、友達はダイオードをつけようとして、発光ダイオードを 電池に直接つなげてしまった。そのダイオードはまばゆいほどに一瞬だけ輝き、 二度と光らなくなってしまった。注意してください。
11/3(水)

文化の日で学校が休み。今日も友達の家にいって回路を組む。
初めてなので分からないことばかり。とにかく部品を基盤に半田付けして、 回路図どおりに線材でつないでいった。

ICの足の番号が分からなかった。1〜8のどれがどこの足に当たるのか。 いろんな入門のHPを調べたけれどなかなか分からなかった。 やっと、ICの中身の回路図を手に入れたので、電流を流して判断しようと思った。 すると、丸がついているところが5番か?と2人で予想することができた。 (これは間違いです。丸がついているところは1番でした。)

ICに半田をつけ、着々と組んでいくと、次は可変抵抗の3つの端子の役割が分からないことに気づいた。 これもいろいろ調べていたら、
「ツマミを一番左にすると左と真ん中の端子が完全につながり、真ん中と右の端子の間の抵抗が最大になる。 ツマミを一番右にするとその逆になる」ということが分かった。

いろいろ調べているうちに、すぐに門限が来てしまった。
日曜日は、「3日後にまた一緒に作れる」ことが分かっていたから工具や材料をすべておいていったが、 今日は、次に遊べる日がいつなのか分からなかったので、俺が全てを持ち帰ることにした。 (半田ごては俺が買ったものを2人で使っていた)
11/4〜10

一人で家で回路図とにらめっこしながら組んでいった。 そこで、重大なことに気づいた。スイッチの種類が違っていた。
買ったスイッチは、
ON

─○─○─

OFF

─○ ○─

というものだったけれど、この回路図で必要なのは
ON

─○ ○─○─
─○ ○─○─
─○ ○─○─
OFF

─○─○ ○─
─○─○ ○─
─○─○ ○─

という、複雑なものだった。値段を調べてみると500円を超えている。 しかも大きいため、ケースの穴を開けなおさなければならない。 実際開けなおすことは不可能なため、新しい、大き目のケースを また買ってこなければならない。
ここで石崎工房のBBSのログを見ていると、このスイッチを
ON

─○ ○─○─
─○ ○─○─
OFF

─○─○ ○─
─○─○ ○─

というもので代用できると書いてあった。そのためには 英語のサイトにある回路図を参考にしなければならないらしい。 必死に読んでいたら、すこしずつ分かってきた。
( General Guitar Gadgetsのこのページにある、 Non True Bypass with LED, circuit input unbypassed を参照。InputをHAM-01SのC3,R3につなげてOutputをVR3の真ん中の端子につなげればよし。)
とりあえず11/10には、スイッチ以外の部分は組み終わった。

11/11(木)

この日は名古屋のほうに用事があった。大須まで歩いていける距離だったため、 どうせ部活に行けないのならとおもい、友達のダイオードとスイッチを買いに行くことにした。 そして、調子に乗って第2作「先行者」の部品もそろえてしまった。

家に帰ると、昨日の基盤に早速スイッチを取り付けた。
すると、

動いた!ちゃんと動作した!
感動して、この日は基盤のまま(^^;)ギターにつなげてずっと弾いていた。
完成した基盤・表
完成した基盤・裏
11/13(土)

今日中にHAM-01Sを完成させようと考えていた。
今日の課題は「塗装」。朝早く起きて、10時までネットでプラモデルのページを見て 研究していた。ラッカー、エナメル、水性・・・などいろいろあるらしい。

10時になったら、早速ホームセンターに行き、塗料を探した。ところが、高い! HPによると、下地・本塗り・仕上げと3回やるのが正攻法らしいが、それだけの塗料を買うと 1000円を超えてしまう。いろいろ考えていたら、「ラッカースプレー特売、\198」というのが 見つかった!速攻購入。それ1本でやることにした。 ラッカースプレー\198

早速家に帰っ塗装を始める。ラッカーは吸うとあまり体に良くないらしいから注意してやらなければならない。 庭に新聞紙をひいて、薄くスプレーした。乾いてからまたスプレー…を繰り返した。 塗り終えたら4時を過ぎていた。
スプレー完了。


スプレーが乾いたらツマミ、ジャック、スイッチなどをはめていく。 このとき、スイッチの端子が基盤の部品に当たってしまったのでペンチで曲げた。
ケースの中身


そして木曜日に完成していた基盤を載せ、ねじをとめる。もうすぐだ!
基盤搭載。


底の鉄板をねじで取り付ける。
鉄板がついた。


ゴムの滑り止めをつけて、完成!!
ゴム足貼り付け
完成!



おまけ
作業完了直後の机




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