4/8(土)
受験期に突如思いついた回路。受験も終わり、さっそく作ってみることにした。
イヤホンを半挿しにして音楽を聞くと、ボーカルが消える。
そのことは前から知ってたけど、理由は分からなかった。
これを回路で再現しようというのが今回の作品のコンセプト。
スイッチをいれるとボーカルが消える・・・みたいな。
受験期にいろいろ考えていて思いついたのが、
ステレオの左右どちらかの音の+−が逆になってる
んじゃないかという考え。
ここからは実際に音楽プレイヤーを用意して、イヤホン半挿しで聴きながらお読みください(^^)
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イヤホンのステレオプラグ拡大図 |
どちらかの+端子が右音声、もう一方の+端子が左音声のはず。
音楽プレイヤーの中の3つの端子と接触してステレオ再生が実現する。
半挿しにした場合、先っぽの端子に接するはずの端子が手前の端子に接することで
+−が逆になるんじゃないかと考えた。
なぜ+−が逆になるとボーカルが消えるのか・・自分なりに考えた理屈はこんな感じ↓
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波形の合成 |
「上 同じ波形を合成した場合」
・・・振幅が2倍になる。つまり音量がでかくなる。
「下 片方の上下を逆にして合成した場合」
・・・波はお互い打ち消しあって消える。音はなくなる。
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これを基にして考えると、ステレオの左右に同じ音が入っている場合、左右のどちらかを逆にして合成すると
音が消えることになります。
実際の音楽は、大抵ボーカルは真ん中に入ってるから、ボーカルの左右の音はほぼ同じ。
つまりボーカルの部分が消えることになる。
ギターなどは大抵中心ではなく左右どちらかにずらして録音されてる。だから消えない。
ただギターソロなどはど真ん中に録られてるので消えてしまう。
ドラム等パーカスも中心からずれていることが多い。だからちゃんと聞こえることが多い。
ベースは真ん中の場合が多くて消えてしまうから、全体的に重みのない音になってしまう。
ボーカルがかすかに聞こえるのはエコー音。反響具合は左右違うので。
あとコーラスとかも音に厚みを持たせるため左右別々に録られてることが多く、消えない。
これを回路で実現するには、回路中で左右のどちらかを+−逆につないでもう一方と合成すればいいと思った。
実際に回路を設計する前に、ほんとにそれだけでちゃんと作動するかパソコンで試してみることにした。
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まずは録音 |
とりあえず、適当な曲を流しながらステレオで録音する。
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右だけ編集 |
そして右の音だけ波形の上下を逆にする。「位相の反転」をしてやればOK。
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編集完了、再生 |
右だけ位相反転した状態で再生してみると・・ちゃんとボーカルが消えた!
これで予想が確信に変わった。これから回路設計に入っていく。
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